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【古の記憶】-act42-
2008.05.17
【古の記憶】-act42-
ちゃっかりとあの場から、持ち帰ったマニュアルを元に、あの館の中の妙な機械を作動させてみる。
元々暇潰しの為に始めた読書は、何時しかミストにとって趣味の1つとなり、調べものが趣味という少々変わった趣向を持つようになったミストにとって、専門用語を調べ、マニュアルと照らし合わせ、簡単な動作くらいの知識を得るのは、さほど難しいことではなかった。
ただ、身に付けられるかというと、それほど興味がある訳でもないため、簡単な機能と、それの扱い方以外はすぐに忘却の彼方に置き忘れられることとなるわけだが。
ファゥリータァルはというと、この館へたどり着く前に、来たとき同様、ふらりと姿を消していた。
何を考えているのか判らないのは相変わらずだ。
ゥ”ン、という、重厚感のある音と、微かな振動の後に、四角いパネルが点滅する。
パネルの下の数字の書かれたスイッチが、座標を示すらしい。
少し考えた後に、竪琴を購入した町へ座標をあわせる。
といっても正確なものではなく、上空から見たおおよその座標だが。
機械の上に青白い光の柱が浮かび上がり、ゆっくりと明暗を繰り返す。
「さてと。どうなるかな。」
ミストは立ち上がると、その光の中に足を踏み入れた。
途端に軽い眩暈の様な感覚と、一瞬落下をするような浮遊感を覚え、次の瞬間には、目の前に町の賑わいが広がっていた。
振り返れば、微かに今出てきた空間が陽炎の様に揺らめいている。
それは丁度あの時空の扉に似ていた。
「・・・なる。転移装置か。・・・便利だな。」
一度満足げに目を細めると、飽きた玩具を乗り換えるように。
ミストの興味はまた別へと移る。
行きたいとき、行きたい場所へ行けるという安心感からだろうか。
着の身着のまま、ミストはふらりと歩き出す。
アシェスナーダの生み出したあの世界は、欠片のみを残し結局神の目論見どおり消滅したわけだが。
なら、この世界にいる『人間』は、誰が生み出したのだろう?
この世界の『人間』もまた、『滅びの種』なのだろうか。
見据えてみよう。
この、無数に広がる様々な世界を。
そうして、自分の目で、確かめよう。
尽きることのない『何故』を。
この道の先には。
この空の向こうには。
何があるんだろうか。
ミストは、また長い時を放浪し始める事になる。
to be continued・・・・・
ご協力お願いします♪
ちゃっかりとあの場から、持ち帰ったマニュアルを元に、あの館の中の妙な機械を作動させてみる。
元々暇潰しの為に始めた読書は、何時しかミストにとって趣味の1つとなり、調べものが趣味という少々変わった趣向を持つようになったミストにとって、専門用語を調べ、マニュアルと照らし合わせ、簡単な動作くらいの知識を得るのは、さほど難しいことではなかった。
ただ、身に付けられるかというと、それほど興味がある訳でもないため、簡単な機能と、それの扱い方以外はすぐに忘却の彼方に置き忘れられることとなるわけだが。
ファゥリータァルはというと、この館へたどり着く前に、来たとき同様、ふらりと姿を消していた。
何を考えているのか判らないのは相変わらずだ。
ゥ”ン、という、重厚感のある音と、微かな振動の後に、四角いパネルが点滅する。
パネルの下の数字の書かれたスイッチが、座標を示すらしい。
少し考えた後に、竪琴を購入した町へ座標をあわせる。
といっても正確なものではなく、上空から見たおおよその座標だが。
機械の上に青白い光の柱が浮かび上がり、ゆっくりと明暗を繰り返す。
「さてと。どうなるかな。」
ミストは立ち上がると、その光の中に足を踏み入れた。
途端に軽い眩暈の様な感覚と、一瞬落下をするような浮遊感を覚え、次の瞬間には、目の前に町の賑わいが広がっていた。
振り返れば、微かに今出てきた空間が陽炎の様に揺らめいている。
それは丁度あの時空の扉に似ていた。
「・・・なる。転移装置か。・・・便利だな。」
一度満足げに目を細めると、飽きた玩具を乗り換えるように。
ミストの興味はまた別へと移る。
行きたいとき、行きたい場所へ行けるという安心感からだろうか。
着の身着のまま、ミストはふらりと歩き出す。
アシェスナーダの生み出したあの世界は、欠片のみを残し結局神の目論見どおり消滅したわけだが。
なら、この世界にいる『人間』は、誰が生み出したのだろう?
この世界の『人間』もまた、『滅びの種』なのだろうか。
見据えてみよう。
この、無数に広がる様々な世界を。
そうして、自分の目で、確かめよう。
尽きることのない『何故』を。
この道の先には。
この空の向こうには。
何があるんだろうか。
ミストは、また長い時を放浪し始める事になる。
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