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【- Twilight Mirage -】-4-
2008.05.02
【- Twilight Mirage -】-4-
――――何かが俺の脇を擽る。
もう朝か?
擽るのは誰だ?
ああ、そうか。
きっと、此処は学校だ。
やべぇ。授業が始まる前に起きなくちゃ。
擽るその手は、俺のポケットの上から触れてくる。
――こんな馬鹿な事をするのは、シンか?それともケンジか?
目を開けると、白いぱんつが飛び込んできた。
どうやら俺の脇に、女の子が立っているらしい。
いまどき珍しい白パンツ。顔を見上げたら――――耳がとがってやがった。
ちょっと変わったランドセルを背負った14,5歳くらいの女の子が、こっちを見下ろしている。
今度は白ぱんつのファンタジーかよ。
もう何が出てもビビんねぇぞ、俺は。
周囲を改めて見渡してみる。
右を見ても、左を見ても、さっきと同じ森の景色だ。
白ぱんつは、俺が起き上がるのを見ると俺から飛びのくようにして、頬を膨らませた。
「お、起きてたなら、起きてるって言ってよ!」
――――ッハ。
起きてる?誰が?どう見てもさっきの夢の続きじゃないか。
此処は俺の部屋じゃない。
森は消えていない。
それどころか、目の前にいるのは、どう見ても 耳の尖った、ファンタジー映画にでも出てくるようなエルフっぽい女の子だ。
「ハッ。残念だな、俺は起きてなんかいねぇ。夢だよ、ゆ・め。お前も、此処も俺の見ている夢だよ。」
俺の口調は、随分と意地の悪いものになっていた。
自覚はあったが、いい加減にして欲しかった。
こんな乙女チックな夢なんざ、うんざりだ。
「夢?何言ってるの?ここが夢な訳ないじゃない。
……いいわ。それじゃ木乃香の名前を当ててみて!」
・・・・名乗ってんじゃん。
流石は夢だ。なんてご都合主義。
「・・・木乃香だろ。」
聞こえた名前をそのまま言ってみた。
ランドセルのガキんちょは、一瞬ひるんだ様な顔をする。
「……!流石ね。けど木乃香にとってはここは夢じゃないわ。
木乃香は貴方の名前なんて知らないもの!」
ますます絵本じみてきた。
そうだ。あれに似ている。不思議の国のアリス。
確か、あの本の中って、こんな雰囲気のやり取りがあった気がする。
「じゃ、何で耳とがってんだよ。ファンタジーじゃあるまいし。
そもそもこんな時間にランドセル背負ったガキがうろちょろしてるわけねーじゃん。夢夢。」
むきになる俺も大人気ないとは思うが、どうせ夢だ。
そのまま意地悪く言葉を続けた。
流石に意地が悪すぎたか。木乃香と名乗った子供は、怒ったように俺を見た。
「人間と話してたって埒が明かないわ。木乃香帰る!」
あ、そう。
――――そう、言おうとした瞬間。
木乃香は何を思ったのか、近くの木へと、そのまま飛び込んだ。
木の幹が、まるで水面の様にゆれる。
瞬く間に、木はただの木へ。森はさっきまでと変わらない静けさを取り戻した。
夢か?――――いや、初めから夢だったはずだ。
木を叩いてみたが、何の反応も無い。木のままだ。
何時になったら覚めるんだ?
本当に夢なのか?
夢にしか思えないのに、何処かでこれが現実だとしか思えなくなる自分がいる。
――――でも。
それを肯定したら。
本当に、これが現実になってしまいそうで。
俺は、また夜の森を彷徨い始めた。
やがて、朝日が昇り、覚めない夢の始まりを
突きつけられるまで――――
to be continued・・・・・
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出演他キャラ様
木乃香
木乃香PL様、遅くまでお付き合い有難うございました♪
※この物語は、なりきりチャット内のロールを元に書いています。
木乃香
木乃香PL様、遅くまでお付き合い有難うございました♪
※この物語は、なりきりチャット内のロールを元に書いています。
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