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【古の記憶】-act31-

2008.05.01

【古の記憶】-act31-
-side mist-



【グリンデル創世記】

神に愛され、愛でし子として、人間が誕生した。
神はいった。

「お前にこの世界と知恵を授けよう。すべての生き物はすべてお前達のためにある。」

人々はその知恵で道具を生みだし、天敵のいない世界で繁栄をしていった。
だが、ある時神の作り出した世界を快く思わない者が現れた。
魔族の長、アシエスである。
アシエスは魔を大量に世界へ落とした。また、世界を滅ぼすために
竜族を送り込んだ。
人間達は、今だその驚異と戦い続ける。世界を守るべく・・・。






そこは、まるであの「館」のようだった。
外側に比べ、埃が積もり、老朽はしているものの、まだ「使うことの出来そうな」廃墟。
重々しい重厚感のある内部や、そのつくりは、どうやら何かの研究施設の様だった。

周囲を見渡したミストは、不意に眉を潜める。
壁に描かれたレリーフが目に飛び込んできた。
それは、東西南北、それぞれの壁に1枚ずつ、1つの物語を作るように。

ミストには、その壁画に描かれたストーリーに、覚えがあった。

───どういうことだ?

妙に符合するその壁画は、紛れもなく、彼女が生まれ、育った世界
───グリンデルの創世記を謳ったものだった。

「───見たままの通りだと思うわ?ここはグリンデル。その残骸ということになるわね。」

不意に後ろから声をかけられ、ミストは思わず飛び上がった。
そののほほんとした声には、聞き覚えがある。

「・・・何で君が此処にいるの。ファゥリータァル。」

先日別れたばかりだというのに。思わずミストは苦虫を噛み潰した様な表情を作る。

「あら。だって、退屈だったんですもの。」

コロコロと笑う彼女の声は、雰囲気をこれでもかとぶち壊してくれる。

「・・・ま、いいさ。君は何か知っているようだね?なら、聞かせてくれないか?
グリンデルは、あの日滅びたはずだ。
それが何故ここにある?
ここの風化具合からして、数百年は経過しているとしか思えない。
僕が此方に来てから、まだ数年と経過していない。」

壁に寄りかかると、ミストは疑問をそのまま彼女へとぶつけてみた。
自力で調べるよりも、遥かに確実な情報が得られる。
そんな気がして。


「そうね?確かに滅びてしまったわ?
でも、人の知恵というのは、侮れないの。
ある施設に、一人の学者が居たわ。
彼は、長年の研究の末に、防御システムというものを生み出したの。
単純に説明をすると、衝撃には、皆法則があるでしょう?
引力であったり、重力であったり、遠心力であったり。
その力がある条件下で使われると、逆の作用を生み出すことで、ダメージをなくすというものなの。
その研究者が居たのが、此処。
だから、この内部はその衝撃から守られたのよ。
同じ防御システムが、もう1箇所あるわ。
その科学者、ロゥェン博士の屋敷よ。
二つの防御システムのお陰で、グリンデルの一部が、あの日消えずに吹き飛んだの。
飛ばされた欠片は、時空の狭間に引っかかって止まったわ。
それがこの世界。
時間も空間も越えた場所にあるのだもの。
貴女が此方に足を踏み入れた時間と、同じとは限らないわ?」

「・・・ご丁寧にどうも。つまり、ここはグリンデルの残骸と言う事か・・・。」

ミストは、もう一度、その建物の内部を見渡した。


to be continued・・・・・

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Comment

No title

おお♪ ファゥ様再登場うれしい!

>ミストには、その壁画に絵かがれたストーリーに、覚えがあった。
描かれた でしょうか。

>その力がある条件化で使われると、
条件下 でしょうか。

あとあと、、、すみません、気になるのですが。。。(聞いていいのかどうか迷いつつ)
今まで -side mist- だったのが今回 -mist side- となっているのは、意図的なものでしょうか?

No title

いき♂様>
のぁッ!!!
馬鹿丸出し〜ヽ(´ー`)ノ

みーっ。はい、全部オオボケですっ(ぁ)
毎回ほんと、有難うございます、助かりますっ(土下座ッ)

本格的に本領発揮というか・・・(滝涙)
誤爆&誤字オオボケが必殺技ですorz
気をつけよう、ゥン(´・ω・`)

No title

いえいえ^^
意味は伝わりますしw
えと、えと……
私もきっと何かやらかしてるはずですので、もしお読みくださったときに気付いたことがあれば、もうビッシビシつっこんじゃってくださいまし♪

No title

いき♂様>
こんばんはw
レス、有難うございますーw
いぁー、夢中になって読んでますが、今のところ、なかったと思いますw
お話も良く練りこまれてて、すごぃなぁ、っと。
これからも楽しみにしてますね♪

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