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【- Twilight Mirage -】-3-

2008.04.29


「・・・少しだけだぞ?」

コイツは言い出したら聞かないんだ。
不承不承、俺はコイツに付き合うことにした。
懐中電灯の明かりを頼りに、ゆっくりと進む。

雑草が生い茂り、所々樹の根がむき出しになった雑木林は、酷く歩きづらい。

どれくらい進んだだろうか。
相変わらず、変わった様子はない。あるはずもない。
時刻もかなり遅いせいか、うっすらと霧が出て、不気味さを増す。

「・・・おい。もう良いだろ?何も──────」

俺がそう言い掛けた時だった。




──────獣の、声がした。──────



暗がりで、赤い目が光る。
シンの手が、ガタガタと震え、懐中電灯の明かりが上下に揺れる。
その僅かな明かりの中に浮かび上がったものは、

毛むくじゃらの

モ ン ス タ ー に し か 見 え な い

『何か』だった。


「う・・・うわあぁぁぁぁッ!!!!」



シンの叫び声に はっとなった。
俺の真横を、シンが駆け抜けて行くのが見える。
いつもはどんくさい癖に、こういう時の逃げ足だけは早い。

慌てて俺も踵を返すと、シンの後を追って駆け出した。

体に当たる枝が痛かったが、気にする余裕は無かった。
後ろを振り返る余裕は


無かった。



ナンダ アレハ

ナンダ アレハ

ナンダ アレハ・・・・・・・



ぐるぐると頭の中を、疑問符が飛び交う。

夢だ。
夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ
夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ
夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ夢だ

呪文のように、『夢だ』と呟いた。
恐怖で奥歯がガチガチと鳴った。
シンの姿は、漆黒の木々の間に見えなくなった。

何度も転び、転んでは走った。


・・・どれくらい走っただろうか。
俺はようやく足を止めた。

あのバケモノは追っては来なかった。


息を整え、周囲を見渡してみる。
漆黒の闇の中、鬱蒼と生い茂る木々。


─────オカシイ。

林は、精々50mくらいだったはずだ。
でも、俺はかれこれ1時間くらい走った。
なのに、まだここは、深い木々の中だ。

例え、迷ったのだとしても、たかが数10mの距離だ。
ほぼ直進に突っ走っていたのだから、何処かの通りへ出るはず。

俺は、ばくばくと騒ぐ胸を押さえ、大きく深呼吸をし、周囲を見渡し、耳をそばだてた。


───静かすぎる。
車のライトはおろか、僅かな灯りすら見えない。
一体何が起こったんだ?
シンはどうしただろう。
あのバケモノはなんだ?
ここは一体何処なんだ。

俺は軽く頭を振ると、馬鹿げた考えを打ち消すように歩き出した。

───なんて生々しい夢だ。
まるで現実そのものの様だ。
案外、俺もロマンチストだったんだな。
早くこんな夢から覚めたい。

重たい手足を引きずりながら、俺はつらつらとそんな事を考えていた。




夢だ。


そう。これはみんな、悪い夢に決まっている。
夢で無ければなんだと言うんだ。

映画の様なバケモノ。
何処までも続く雑木林。
───いや。森、だ。

半日あれば一周できてしまうほどの、小さな町の中の広大な森。


──────ばかばかしい。



空には、月が煌々と輝いている。
俺は太い木の根に脚を取られ、その場に転がった。

手も足も重くて、もう歩けそうにない。
転んだ時についた傷が、ジクジクと痛む。


夢なら─────────


そうだ。
夢なら、ここで寝てしまおう。
きっと、次に目を覚ました時は、俺は自分の部屋にいる。


部屋にいる
   ・・・はずだ。


激しい疲労感と、到底受け入れることの出来ない状況に、何時しか俺の意識は、深く深く沈み



───そして、何も判らなくなった。──────


to be continued・・・・・



ご協力お願いします♪

PLあとがき。

ここまで到達。
さて、ここからの彼の運命は、全く判りませんw(ぇ?)

というのも、この主人公、今後PCとして、時狭間で実際に生活をさせてみようかと。
誰と出会い、どんな道を辿るのか、後はキャラ任せですw

ロールの流れ次第なので、更新もまったりめ。
ある意味、僕の完全なオリジナルではなくなる、っと。

今後出会うキャラの大半は、他PL様のキャラにゆだねる事になりますw
僕自身、彼がどんな道を辿るのか、楽しみたいと思いますw

テーマ : 自作小説(ファンタジー)
ジャンル : 小説・文学

タグ : ファンタジー 小説

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