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【古の記憶】-act23-

2008.04.21

【古の記憶】-act23-
-side-mist-


立ち上るのは、甘い花茶の香り。
カチャカチャと、カップを混ぜるスプーンの音。
遠くに聞こえる鳥の声。

「お茶は嫌いだったかしら?
ああ、でも、私を食べるのは止めにして頂戴ね?
食べられたくて、助けたわけでは無いのだから。」

相変わらず、警戒を露にし、半ば睨み付けているとも取れる訝しげな表情のミストと対象に
女の声はどこまでも、ともすれば眠気を誘いそうな程、穏やかでのほほんとしている。
何を考えているのか、判らない。
ミストは手の中に渡されたカップへと視線を落とした。
女の肌と同じ、飾り気のまったく無い、陶磁のカップ。
こちらの正体を知った上でのこの扱いは、いったいどういうつもりなんだろう。

小さく1つため息を付くと、ミストは無言のまま、カップに口をつける。
ふわりと甘い香りが口の中に広がった。

「・・・助かった。有難う。」

警戒を解いたわけではないが、彼女が自分を手当てしてくれたのは間違いの無い事の様。
女がふんわりと微笑む。
思わず、警戒を解きそうになる。

───いいや。
駄目だ。
信じるな。気を許すな。
ニンゲンなど、皆同じだ。
──────のように、また自分を騙すだろう。

ふと、自分の頭に浮かんだ言葉に、ミストは首を傾ける。
──────?

誰だっけ。
何かがあった。
けれど、それは霞がかかった様に思い出せない。
記憶の糸を手繰ろうとし始めたミストに向かい、まるで心を読んだかのように、女がコロコロと笑った。

「あら。嫌だわ?私も人間じゃないのよ?
それに、あなた、間違っているわ?
人間は、皆同じではなくってよ。」


思わず口に含んだ茶を噴出しそうになるミストを、女は何処までもマイペースに。
楽しそうに微笑んで眺めていた。


to be continued・・・・・


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Comment

No title

追いつきました♪
あああ!
激しく興味をそそる謎めいた女性ッ!!

side mirrorの続きも気になります。
私も続き、書かなきゃなぁ(^^;
ということで、応援ぽち!

No title

はやっwww

でも、めちゃめちゃ嬉しいですねーーーw
おだてに弱い子なんで、調子こいて書いちゃいますよ(ぉ

応援有難うございますーっww

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